初めてのPARKER。
2022年2月4日購入
いや違うんです違うんです(一応)聞いて下さい。
先日PILOTのキャップレスマットブラックを購入したことにより「やっぱり万年筆いいな~」となるのは言わずもがな。ウキウキ気分で使っておりましたところ、何がきっかけかはもう忘れたけどフと
柔らかいペン先で書いてみたい
という欲望がむくり、と起き上がってきたのです。2022年になり欲望という名のあやつも本格的に活動を再開してきてしまいました。
柔らかいニブならば大きいペンか?と調べましたところ気になったのは
・Pelikan M1000
・PILOT URUSHI
・PARKER DUOFOLD センテニアル
こちら3点。どれもでかいぞかっこいいぞ。
特に今まで気にしてなかったPARKER。デュオフォールドのビックレッドがあらやだ格好いいじゃぁないのと惚れ惚れ。
しかし流石に上記3点はどれもすこぶる高いのでよっしゃじゃあ買うか!と直ぐにはなりません。そして定番商品なので急いで買うこともなし。
ならばまずは商品があるかどうか、行ってみましょうあの場所へ。
そう、中屋万年筆店です。
無くともインクを買いに行ったという名目があれば良いのです。
うまい具合に有給取ってたので、平日金曜日にお店に行ってきました。
来店すると、久保さんお店にいらっしゃるけど作業場でうたた寝中…なので見に来ただけだし、と起こさないように静かに商品を物色しておりました。
URUSHIはあるけどなんか専用っぽいケースに飾ってある。まだ買わないだろうに出してもらうのは申し訳ないような感じ。朱軸が欲しいけど黒軸だけあった。字幅はわかんない。
M1000は残念ながら無し。M800ならあったけど、コロナ関係で入りにくくなってるのかな?
DUOFOLDは大きさを見るにセンテニアルはどうやら無さそう。
しかしショーケースをよくよく覗いてみるとあれは…インターナショナル?の大きさ?の黒軸と白地に黒のひび割れ模様が入ったようなやつ。今調べたらパール&ブラックていうんですか?それが各2本ずつあった。
うーん当初の目的と違うけど大きさ良さそうだなぁとしげしげ眺めておりましたら宅配便さんが来て、久保さん起こして荷物渡して颯爽と出ていきました。そして奥様も登場。そうなったからには気になってしまったPARKERを見せてもらうことに。この時点で「インクを買う」という名目は完全に忘れている。
黒軸はFとM。ひび割れ模様はFとB。流石にBは太すぎる。
Fは両方にあるけど、黒軸にシルバークリップがめっちゃ格好いいな、良いな、と気持ちが盛り上がってくる。試し書きするとちょうど使いやすそうなF字幅。
当初の予定とは何もかも違うけど、試し書きでこの書き心地…好きだ…。
今回は見るだけだぞ、の信念のもと財布に1万円しか入れてなかったので
すが。
「手持ち無いんで銀行でおろしてきます」
もう口をついて出てた。だって近くに銀行ATMあるの教えてもらえたし…。ちょっと安くしてもらえたし…書きやすいし。
嬉しくって、店の前にある天神さんと記念撮影。ここにあるたこ焼きさやん美味しいよ。
なんか袋がめちゃくちゃオシャレだった。昔PARKERの袋に別の万年筆入れてもらったときはもっとビニールちっくなやつだったけど、変わったの?
今回はボトルインクとカートリッジを付けてもらえた。BBっす。
買って帰る時にボトルインクからインク入れてくれるんだけど、蓋が固まってて開かないというアクシデントが。久保さん、私と交替で「ふんっ」と開け合って何とか私が開けることが出来ました。良かった。
クリップ形状が結構独特。ひと目で、あ!PARKERだ!って分かる。
尻軸部。今はおフランスで製造されているそうですな?中華じゃないならいいです。
これ、なに???
他の方のブログで製造年が分かるって書いてあったけど、コレ見てもさっぱりわからんのですが。
PARKER
Fのペン先。細く見えるかな。
ピント合わせむつかし~。
ニブにはスペードがあしらわれておりすごい可愛格好いいです。
もうインク入ってるから帰って速攻書く。純正BB良い色だなぁ。
裏側に字幅が記してあった。Fね。
ここらへんは、ペン先にインク付いてるの良いなぁとニヤニヤしながら写真撮っただけ。
18Kだけど柔らかいって感じではないな。それでいて書きやすい。
このクリップ部の下の所に
見える?キャップに穴空いてんだよね…。まじでびっくりした。そしたらPARKER全般そうだっていうじゃないの。どういうこと?
誤飲したときの空気穴っていう説があるみたいだけどこんなでかいもん飲み込んでこんな小さい空気穴で助かるわけ無い気がする。
よくわからんけど乾燥が怖いので速攻でメンディングテープを貼っておきました。ダサくなったのでもうちょっとなんとかしたい。
天冠がむちゃくちゃかっこいいです。割と大きく感じる。
黒軸だけど全然おっさんくさくなくて格好いい。無駄に眺めていたい。
いざ箱に入れる前に、久保さんが砥石のちっちゃいやつみたいなのでペン先をシュシュシュっと微調整?してくれました。見た目には大胆な動きに見えるけど経験に裏打ちされた技術なんだろうな。格好いい。
年に1回は水洗いしてね、とのこと。
帰り道のカフェに寄って、コーヒー飲みながらニマニマとペンを眺めて書いて遊んでから帰りました。
「アラ!その素敵なペンはどちらで購入されたのかしら?」なんて店員さんが思ってるんだろうなーー!良いでしょー!とか妄想しつつ。
購入してから1ヶ月経つけど、毎日使ってます。
なんかしらんけど、とにかく書きやすく、自分に「合う」のです。柔らかニブを求めていたはずなのに、でかいペンを探していたはずなのに、それはそれ。とすっかりお気に入りペンになったのでした。